人生を情熱的に刺激的に荒々しくジェット中島です。
本日はよく聞かれる質問にお答えていこうと思う。
モンケープさんのビジネスって何ですか?
私は内装とITをやっている。
具体的には
・建築・内装デザイン請負
・ITプログラムの提供→内装業者向け
・プロジェクトマネジメント
になるが、こんなに沢山あると分かりづらい汗
なので、1つに絞ってお伝えしていこう。
現在メインで取り組んでいるのは「建築・内装デザイン制作」になる。
元々は9年前にベトナムに渡って取り組んだのがこの請負になり、
現在再びこの世界に戻って来た。
こちらは単独ではなく、ベトナムでのパートナー企業であるNew Confidence One (以下NC1)さんと組んで行っている。
形としては
- Moncape :営業窓口
- NC1: デザイン請負の実務
という形で、我々が顧客からのお話しをいただいた後は、
NC1さんによる請負と品質管理を行っている。
↑私も先方のHP上に掲載させてもらっているが
こんなふざけた写真を使わせていただいたNC1さんに度量に感謝だ。
成果物に関しては、従来型の絵を一枚書いて3万円というやり方はあまりメリットが出せないので、デザイナーを1人顧客専属で使ってもらう代わりに、40万/月という形でやっている。
基準値としてはこれで内観を10枚、外観を2枚程は作れる計算になる。
簡単なモノであれば360°ビューと呼ばれるVR2枚くらいまで作ることが可能。
日本であれば通常60万円を40万で請け負えるので、単純計算で従来の2/3の価格で提供出来る
ところで、デザイン提案だが、コンピュター技術の発展に伴い、最近では出来る事も増えてきた。
9年前と同じ提案をしていたら、顧客が受注出来る見込みを落としてしまう。
今は色々調べて、我々にご依頼いただく顧客がどのようにすれば魅力的な提案を出来るのかを考えてみた。
その中で自分自身でも「え?こんな事が出来る?」というモノもあったので、なるべく読みやすい形で紹介していこうと思う。
建築・内装従事者で提案にお困りの方は、効果的な提案方法が分かるので、是非参考にしてください。
提案の種類
みんなが大好きなスマホは毎年アップデートされて、やれることや機能が増えていっている。
10年前のiPhone 3GSは今じゃ使い物にならない。
建築・内装業界でのテクノロジーの発展は目覚ましく、10年前と今では様変わりをしている。
昔と同じ事をやっていたのでは、競合他社も深化しているし、差別化が出来ない。
今回は従来のデザイン提案と、最近のトレンドを踏まえた上で説明していこう。
下記が今回説明する提案方法のリストになる。
- 従来型
- イメージ作成:パース
- 手書きパース
- 従来のパース
- 高精細パース
- 最近のトレンド
- アニメーション
- 360°ビュー
- 視点移動のVR
- 完全VR
イメージ作成:パース
これは英語のPerspective(パースペクティブ)の略で、直訳すると「透視図」という意味である。
一般的な絵が感覚的な物であるのに対して、パースは論理的な絵と言われている。これは縮尺的な歪みを正確に描写出来る方法だからである。
いくつか描き方はあるが下記は、2点透視図と言われる線を引く点(消失点)を2点決めて、そこからの線を基準に得を書いていく
(↑久しぶりに自分で簡単なスケッチを書いて見た。漢字を間違えてしまったので修正テープで消したのは大目に見て欲しい汗)
そしてこの業界ではデザインイメージの事を「パース」と呼ぶので、ここではこの名称でここからは統一します。
このパースも大きく3つくらいのパターンに分けることが出来る。
- 手書きパース
- 従来のパース
- 高精細パース
30年前くらいまでは手書きで一枚一枚書かれてたが、この20年ほどでPCとソフトの性能が上がった為に、PCでレンダリング(描画)が出来るようになり、それがよろフォトリアルになってきたのが最近のトレンドである。
どのように変わって行ったのを個人的な感想と共に見ていこう
手書きパース
(上記はかの有名なフランク・ロイド・ライトの落水荘のイメージ)
PCがなかった時代に使われていたのが、手書きのパースである。
図面から形を起こしてそこにペンや筆を使って色を付けていく手法。
今ではあまり見ない。
- メリット
- 柔らかいイメージのデザイン作成が可能
- レア度は高い(現在は作成する人が少ない為)
- 質に拘らなれけば、1日程度の短納期でも可能
- デメリット
- リアリティは低い
- 修正に時間が掛かる→部分修正は基本的には不可。
- 元データの保管には物理的なスペースが必要
- 正確なイメージ把握は出来ない
金額:中価格
・25,000円程/枚(内観)から〜
・50,000円程/枚(外観)から〜
※内観=室内のイメージ
外観=室外のイメージ
ソフト:無し
弊社での対応の可否
- 不可
■主観によるオススメ度:2点 /5点中
- 価格 :★★★☆☆
- 手軽さ :★★★★☆
- リアリティ :★☆☆☆☆
- 先進性 :★☆☆☆☆
- 操作性 :★☆☆☆☆
個人的には手書きのパースというのは非常に好きだが、提案での正確性を伝えるのには適していないと感じる。
また、修正がある場合も一から書き直さねばならないので、部分修正でもコストと納期が上がる為、商業目的で使うにはあまりオススメはしない。
従来のパース
デザインイメージが把握できるもの
商用利用の関係で従来の物よりもクオリティはやや高い物を使っているが
最新のテクノロジーで作った物と比べるとリアル感はやや低くなる。
国産だとMEGAソフトのマイホームデザイナーが有名である。
↓は実際のページのスクリーンショット。
以前私も業務で使っており、この66,000円でソフトが購入出来るのは有り難いが、
クオリティはお世辞にも高いとは言えない。
その為、フォトショップを使っての大幅な加工が必要だった思い出がある。
リアル度は低いが、デザインイメージを掴むだけなら十分。
最近だとよりリアルなイメージが出来る為、コスト重視の方以外にはあまりおすすめしない。
対象
- 小規模の住宅・オフィス・商業施設、文字通りマイホームを計画してい方。
メリット
- デザインイメージの概要が把握出来る
- 色味・大きさ・奥行き等が理解出来る
- 低価格・短納期での提供が可能→導入にコストが掛からない為
- 複数枚描く時は関連データの転用が可能
デメリット
- リアルさが低い
- 顧客へのアピールに繋がりにくい
金額:低価格
- 20,000円〜/枚(内観)
- 40,000円〜/枚(外観)
ソフト
- MEGASOFT、SKETCHUP、3DS Max等
弊社での対応の可否
- 可→対応は可。
■主観によるオススメ度:2.4点 /5点中
- 価格 :★★★★☆
- 手軽さ :★★★☆☆
- リアリティ :★★☆☆☆
- 先進性 :★☆☆☆☆
- 操作性 :★★☆☆☆
こちらも弊社でも対応は可で、依頼があれば喜んで対応させてもらうが
日本でもこのクオリティであれば出来る人が多々いるので、弊社にお願いするメリットは低いと感じる。
下記は弊社のパートナー企業であるNC1さんから提供を受けた従来の品質によるパース作成。上記の物より高い質で仕上げる事が出来る。
高精細パース
3Ds MAXを使った高品質なイメージ。
今でも高精細なパースはデザイン提案としては一番メジャーな手段。
フォトリアルに近づけていく為には、レンダリングと呼ばれる「光の設定」、「ガラスの透過度」、「素材の反射具合」等の計算をPC上で行う。
近年ではPCスペック向上が安価で出来るようになった事で、このレベルまでクオリティを上げていく事が可能になってきた。
対象
- 規模・業種問わず、あらゆる建築・内装デザイン向け
メリット
- フォトリアルなイメージの作成が可能
- 普段パースを見慣れていない人には感動を呼ぶレベル
- 実際のイメージとの相違が少ない
- 投資対効果が高い
デメリット
- 作成に時間が掛かる
- レンダリング(光やガラスの透過度等の計算をPCが行う事)に時間が掛かる為、従来のパースに比べると納期は長め(3〜5日程)
- 金額は中程度
金額:高価格
- 30,000円程/枚(内観)
- 50,000円程/枚(外観)
ソフト:
- 3DS Max(+VRAY), Maya, Shade 3D等
弊社での対応の可否
- 可→絶賛作成中
■主観によるオススメ度:2.6点 /5点中
- 価格 :★★★☆☆
- 手軽さ :★★☆☆☆
- リアリティ :★★★☆☆
- 先進性 :★★☆☆☆
- 操作性 :★★★☆☆
パースを使って提案を行う場合はこちらが一番オススメだ。
ほとんどの場合は次に紹介するVRのような提案よりも、まずはデザインを現実に近い形で確認出来るからだ。
魅力的なデザインであれば、良さが一層引き出されて、現実とのギャップも少ないから、提案にも工事の仕様確認にも使える。
アニメーション
最近だと上記のパースの作成に加えて、アニメーションと言われるパースで動画を作る機会も増えてきた。
主に大型プロジェクトで使われることが多く、都市計画や大型の分譲マンションの売り出し時に作成されることが多い。
不特定多数にみせる場合には、デザインの説明を盛り込み、音楽や見せる順番をコントロールすることで印象に残る演出がしやすい事が特徴になっている。
メリット
- 自分でストリー作りをして演出が出来る
- キャッチー
- 通常のパースと比べて、多くの情報を載せる事が出来る
デメリット
- 納期・金額共に通常パースから大幅増
- 依頼後の大幅な修正には対応が出来ない
- データが重くなる→保管が大変
- 単体では機能しない、パースがあってこそ良さが活きてくる
金額:高価格
- 30万円〜/30秒
- 50万円〜/60秒
ソフト
- 3Ds Max, Maya等
弊社での対応の可否
- 可→絶賛作成中
■主観によるオススメ度:2.6点 /5点中
- 価格 :★★☆☆☆
- 手軽さ :★★☆☆☆
- リアリティ :★★★☆☆
- 先進性 :★★★☆☆
- 操作性 :★★★☆☆
上記でも触れたが、アニメーションは演出次第ではいくらでもきれいになる。しかしながら、こちら単体で機能するというわけではなく、あくまでパースと組み合わせて効果を発揮する。
こちらのアニメーションを販促用につかい、興味を持ってもらった人に対してパースを使い説明するというのが一番効果的。
予算がある場合には候補に入れても良いと思う。
360°ビュー
最近だと流行りの見せ方の一つ。
スマホでパノラマ撮影をすると、グルーっと横幅で見渡す事が出来るが、
それが縦にも横にももっと広がりをもって伝えられる見せ方になる。
一番イメージしやすいのは下記のようなHMD(HEAD MOUNT DISPLAY)を使った、VRイメージ体験だ。
我々でもこういう体験につながるイメージの作成は可能で、上記のようなHMDから直接出力するタイプとスマホに映し出すタイプがある。
スマホで見る場合にはYOUTUBEに動画を上げて、VR表示に切り替えるだけでお手軽に体験が出来る。
詳しいガイドラインはこちらにて↓↓
https://gigazine.net/news/20151106-youtube-vr-google-cardboard-viewer/
スマホを使った場合は、このように画面が分割される。
それを↓のように簡易HMDにセットしてみるだけで臨場感を持ってVRを体験出来る。
HMDは何でも良いが下記は安いのでオススメだ。
https://amzn.to/3eSoXsa
全部をVRで作るとお金が掛かるが、一部だけを作って臨場感を伝えたいという時には有用になる。
特に提案内容で他社との差がないと思われる場合には、
こういう体験により顧客との距離が縮まっていく。
なによりこのVRの良いところは、言葉による説明を省いてくれるところ。
いくら良い提案を作っても決裁者に届く時には表面的な情報しか伝わらず、
きれいなパースをみても「きれいだね」で終わってしまうケースが多々ある。
その時にはこういう体験型の仕掛けにより、決裁者に深く見てもらう事は可能になる。
対象
- 住宅、マンション、ホテル等の住空間内装向け
メリット
- 静止画だと伝えきれない細部まで伝える事が可能
- HMD(Head Mounted Display)と呼ばれるVRゴーグルを付けて360°見渡せる
- 部屋の中を疑似体験出来る
デメリット
- 作成に時間が掛かる
- 金額が高い
金額:高価格
- 10万円〜(20m2程度/1枚)
ソフト
- 3Ds Max, Maya等
弊社での対応の可否
- 可→絶賛作成中
■主観によるオススメ度:2.6点 /5点中
- 価格 :★★☆☆☆
- 手軽さ :★★☆☆☆
- リアリティ :★★★☆☆
- 先進性 :★★★★☆
- 操作性 :★★★★☆
こちらは実はCGパースを作った時に副次的に作れたりもするので、
弊社では同じ部屋の内観を2枚・別角度から作って貰った場合には
おまけでプレゼントすることもある。
こちらはパースを見て興味をもってもらったら
「こんな事も出来るんですよ!」
といった使い方が一番良いと思われる。
リクルート住まいカンパニーではSUUMOスコープを使い、
内見前にゴーグルを使ってVR見学をしてから、現地を訪れるという試みをしている。
我々は部屋を作る前の段階で疑似体験の為に、こちらを作成している。
なお、こちらを見れるビューアーとしては下記のようなものがある
YOUTUBE (画面上で上にも下にも操作出来る)
↓↓こちらのURLはなぜか上記のようにサムネイルで表示されない。
https://store.hacosco.com/movies/d8558c32-fb94-49e4-a454-62045915ce5c
視点移動のVR
また、こちらは上記360°ビューで見せたい箇所が複数ある場合に、それらを結合して繋げる事が出来るプログラム。
体験型として非常に優秀なVRが最近出始めているが、アニメーションのように1つのストーリーとして見せる場合には複数のイメージを繋げる作業が必要になる。
対象
- 住宅、マンション、ホテル等の住空間内装向け
メリット
- 静止画だと伝えきれない細部まで伝える事が可能
- HMD(Head Mounted Display)と呼ばれるVRゴーグルを付けて360°見渡せる
- 部屋の中を疑似体験出来る
デメリット
- 作成に時間が掛かる
- 金額が高い
金額:高価格
- 20万円〜(作成規模、部屋数により変化)
ソフト
- Shapespark、3Ds Max等
弊社での対応の可否
- 可
■主観によるオススメ度:2.8点 /5点中
- 価格 :★★☆☆☆
- 手軽さ :★★☆☆☆
- リアリティ :★★☆☆☆
- 先進性 :★★★★☆
- 操作性 :★★★★☆
弊社でも作成は可能だが、次に紹介する完全VRと比べると、品質を極限まで高めていかないと中途半端になってしまう。
部屋間の移動がスムーズには出来る物もあるが、同一のストーリー感での体験は出来ない為、最新の技術の割には物足りなさを感じてしまう。
こちらのようなVRの取り組みは、2015年から三菱地所により始められている。
VRを使った営業ツールを導入し、オフィス・住宅の内覧を可能にしている。
https://www.mecsumai.com/sumai/vr/
ここまで質を高めていける予算のあるお客さんに限り、有効と言えよう。
VRウォークスルー
現在であれば、最先端の内装ビジュアリゼーションシステム。
あたかもそこにいるかのような臨場感を持って場を体験出来る。
VR ENGINEはは建築・内装だけに留まらず、
PS4でも使われている(むしろゲームがメイン?)超優秀なVRソフト。
現在はこれを扱える人が少ない為、日本だと超高額で提供されている。
弊社も最近はこちらを試みていて、日本だったら100万くらいの提案も弊社であれば50万〜くらいで請け負える。
現在はキャンペーンもしているので場合によっては、内容によってはもっと安くも提供できる。
対象
- ディベロッパー、ゼネコンが扱う大規模のプロジェクト向け。
- ハウスメーカー
メリット
- 静止画だと伝えきれない細部まで伝える事が可能
- HMD(Head Mounted Display)と呼ばれるVRゴーグルを付けて360°見渡せて、歩き回れる。
- 出来上がった部屋にいるような臨場感が体験出来る
- 照明のON/OFF、素材の切り替えがワンタッチで出来る
- 物を掴み、別のところに移動する事が出来る
デメリット
- 納期に時間が掛かる
- 金額が高い
金額:高価格
- 50万円〜(=120m2内観、2フロア程度)
ソフト
- Unreal Engine, Unity, Oneiro等
弊社での対応の可否
- 可→現在弊社でもトライアルを始めたところ。現在であれば色々お得な提案をしますので、お問い合わせください。
■主観によるオススメ度:3.4点 /5点中
- 価格 :★☆☆☆☆
- 手軽さ :★☆☆☆☆
- リアリティ :★★★★★
- 先進性 :★★★★★
- 操作性 :★★★★★
不特定多数に見せる場合にはVR提案は有効だ。
また、実際にはモデルルームを建てるかわりに、このVRで済ませるということも今後可能になっていく。
そうすると土地取得費用、工事費用、内装費用といった物が浮き、大幅なコストダウンが可能になる。
まとめ
上記のように最新の提案のトレンドを弊社サービスと共に紹介していった。
こんなにも出来る事が多いと迷う事も多いので、簡単な提案のガイドラインだけ記載して今回は終わりにしようと思っている。
- 小規模プロジェクト:(売上が1000万円までの案件)
- 高精細パースのみでOK
- 100万円以下の場合では従来パースでイメージを掴んでもらうだけでもOK
- 高精細パースのみでOK
- 中規模プロジェクト:(売上が1000万円〜1億円までの案件)
- 高精細パース:広告・HP用
- 360°ビュー:簡易体験用
- アニメーション(予算があり、且つ不特定多数に見せる場合)
+
- 大規模プロジェクト(売上が1億円以上の案件)
- 高精細パース:広告・HP用
- アニメーション:販促用
- VRウォークスルー:興味を持ってもらった人への体験用
+
これだけ建築・内装の提案で出来ることが多いと、
何をやれば良いのか迷うことも多いと思います。
その際は上記のおすすめを参考に組み立ててみてください。
もっと提案を検討したいという際は、下記メールに問い合わせをもらえれば、
弊社から提案をさせてもらいます。
冒頭にも描きましたが、建築・内装のデザインイメージ制作を
■月:40万円/1人工
- 作成目安:住宅の場合
- 内観:10枚
- 外観:2枚
- 360°ビュー:2枚
- ※依頼時にパース作成の為の設計資料があること
程度で請け負う事が出来るので、コスト面でお悩みの方、また社内デザイナーが不足している方は是非お問い合わせください。
弊社でお役に立てる事は多々あると思います。
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